サンタンデール銀行プライベートバンク投資案件の評判・評価を解説

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サンタンデール銀行は、スペインマドリードに本拠を置く、スペイン最大の銀行です。そのサンタンデール銀行のプライベートバンクに一口300万円から投資でき、年利12%という高利回りをうたう案件『サンタデール銀行プライベートバンク案件』。ただつっこみどころも多く、危険な投資案件として注意喚起を促す人も多い案件として知られています。

この記事では、サンタンデール銀行の投資案件とはどんな案件なのか、どのように運用されているのか、そもそもサンタンデール銀行とはどんな銀行なのか、ということについて見ていきたいと思います。

サンタンデール銀行とは

サンタンデール銀行とは、スペインに本拠地を置く銀行です。日本に支店を持たない銀行ということあり、投資に関わらない人だと知らない人も多いかもしれません。マドリードに本拠を置き、スペイン最大の銀行として世界的に知られる有名な銀行でもあります。

サンタンデール銀行投資案件について

サンタンデール銀行プライベートバンク案件は、「サンタンデール銀行のプライベートバンクで、年利12%+元本保証の投資案件」というような、投資家であれば誰もが魅力的に感じるような好条件をうたう投資案件として知られています。

プライベートバンクへの投資をうたいながら、投資は1口300万円ほどから始められることで、富裕層以外でも投資しやすい案件としてのイメージがあります。

サンタンデール銀行のプライベートバンク

サンタンデール銀行はスペイン最大の銀行であり、F1のフェラーリやマクラーレンのスポンサーを務めていたことでも知られています。

プライベートバンクとは、いわゆる富裕層向けの銀行のことです。映画などでも、お金持ちの象徴として「スイスのプライベートバンクの話」などが出てくるのを耳にしたことがある人も少なくないと思います。一般的には1億円以上の資産を所有していることが、プライベートバンクを持つ条件と言われています。

サンタンデール銀行の投資案件の特徴は?

ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(The Royal Bank of Scotland)PB

ここでご紹介していますサンタンデール銀行の投資案件は、数年前はロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(The Royal Bank of Scotland)プライベートバンクと呼ばれていたようです。投資案件として内容は同じ、販売元はスターリングハウストラストという会社です。

スターリングハウストラストが行なっているのは、サンタンデール銀行という老舗プライベートバンクを使った投資スキームです。大手のネームバリューを使うことで安心感を前面に出し、その実態はニュージーランドのTrust契約という非課税制度を活用して資金を運用する投資スキームです。

最低投資額300万円からの投資が可能

サンタンデール銀行の投資案件の特徴は、1口300万円から投資することができる点です。プライベートバンクの投資案件と聞くと、高額な投資案件をイメージする人が多いと思います。プライベートバンクを持つ条件が1億円以上であることを考えると、300万円から投資できることはかなり少額で、ハードルの低い印象です。

このことから考えられるのは、サンタンデール銀行の投資案件は、私募ファンドと同じイメージなのではないかということです。300万円の小口化資金を、運用者がまとめて大口化。大口化した資金がサンタンデール銀行の口座開設の基準を充たすことで、口座開設するという構造です。

つまり投資家はサンタンデール銀行にお金を直接預けるわけではなく、間に入っているスターリングハウストラスト社に預けることになります。かなり危険な行為ですね。

運用方法

サンタンデール銀行の投資案件が危険なのは、直接投資するわけではなく、投資額を一旦誰かに預けて、その投資額を第三者が運用するスキームであることです。投資先が直接的に運用するわけではないので、実態がつかみづらいため、この手の投資スキームはとても危険です。

運用は、欧米にある大手銀行の「年利3%のコーラブル債」に投資を行い運用されていると言われています。コーラブル債とは、通常の債券よりも、投資家が受け取る利子が高い債券のことを言います。ただし、利子が高い代わりに、発行元は満期になる前に償還することが可能。利子の高さは魅力と言えますが、満期より前に償還さると元本割れする危険性があります。そうしてみていくと、やはりかなりリスクが高い案件であることがわかります。

そもそもプライベートバンクとは運用金額を柔軟に、預金者の希望に添いながら運用を進めていくものです。
運用方法が決まっている案件、それはもはやヘッジファンドと実質同じです。

そしてまだ続きがあります。

スターリング社が集める投資資金は1億円で、そこに金利1%で9億円の借り入れを行った合計10億円の資金で年利3%のコーラブル債を運用するスキームと主張しています。

投資資金1億円の運用益:3%(3,000,000円)

借り入れ分9億円の追加運用益:1億円あたり3%-1%=2% 18,000,000円

合計 2100万円

10億円に対して2100万円ですから2.1%、自己資金1億円からレバレッジを効かせたと考えると、21%になると考えることができるとうたっています。

ただし金利1%での借り入れ、9億円分の借り入れ、これらは現実的にみてかなり難しい部分です。アメリカ政府の金利ですら、3か月国債でも1.86%の金利で国債を発行しています。
スターリングハウストラスト社はアメリカ政府よりも低い金利で9億円を調達すると言っていますね。

もし奇跡的に1%の金利でお金を借りれたとしたら、
スターリング社はちまちま300万円を個人に営業して集めるよりも、
アメリカ政府や大規模ファンドに出資するだけでリスクを限りなくゼロにして設けられます。
ちなみに出資者には元本保証を約束しているので、もうわけがわかりません。

この無謀なリスクを取る理由を聞いてみたいですね笑

ちょっと突っ込みどころが多すぎで、普通の方ならそろそろ投資意欲もなくなってきたのではないでしょうか笑

サンタンデール銀行プライベートバンク案件について気をつけるポイント

サンタンデール銀行の投資案件に限らず、詐欺案件に多い条件があります。それが以下の3つです。

  • 利回りが高い
  • 元本保証
  • 専門用語が多くわかりにくい

これら全てに当てはまる投資案件のほとんどが詐欺案件である可能性が非常に高いです。サンタンデール投資案件も例外なく当てはまることから、注意が必要だと言えます。

元本保証はとにかく危険

投資には、少なからず必ずリスクがあります。リスクゼロをうたう投資案件があれば、逆に疑ってかかることが懸命です。そうした意味でも、サンタンデール投資案件のような高利回りをうたいながら元本保証をうたう場合には、注意が必要です。

気をつけるべきは、大手のネームバリューです。サンタンデール銀行という老舗の大手銀行を引き合いに出すことで、安心してしまう人も少なからずいるようです。しかしこの投資案件は、少額での投資を行うことから、直接的にサンタンデール銀行に投資する案件ではありません。その点も踏まえて慎重に判断する必要があると言えます。

運用者がよくわからない

サンタンデール銀行に口座開設する投資案件と見せてはいるものの、実際はサンタンデール銀行に直接投資するわけでも、運用をお願いする訳でもありません。この投資案件では、運用者が誰なのか、どんな企業でどんな人物なのかが明らかではありません。

専門用語で煙に巻かれないよう注意

投資案件を紹介する際には、専門用語で投資家を煙に巻こうとする輩が多いことにも注意が必要です。特に海外の案件となると、それらしい専門用語を使われると、その場でそれが正しい情報なのかどうかが判断つきません。ネームバリューと同じで、それらしい言葉を使ってそれらしい説明をしたとしても、専門用語の意味がわからないのであれば飛びつくべきではありません。

スターリングハウストラスト社について

スターリングハウスとトラスト社について調べてみると、資料には「2009年からニュージーランド政府の許可を得てTrusteeとして」などのように記載されています。

ただし、ニュージーランドの金融監督庁であるFMAを調べても名前がありません。ここからわかるのは、ニュージーランドで金融ライセンスは取得していないということです。所在地を調べてみても、バーチャルオフィスなどが出てくることからも怪しさを感じます。

このように怪しい条件が出てくる時点で、投資案件としては避けたほうがいい可能性が高い案件だと言えます。

危険性の高い投資案件なので注意が必要

ここまでサンタンデール銀行プライベートバンクの投資案件の特徴や気になる点を見てきましたが、かなり危険性の高い案件であることがお分かりいただけたと思います。年利12%となると、8年ちょっとで元本回収されますが、ここについてはかなり危険性が高いと判断できます。

よくあるポンジスキームのように、数年は利回りを吐き出して信用させながら出資を募る形で運用され、どこかのタイミングで担当者と連絡が取れなくなるような運用になるのでは、と危惧されています。

サンタンデール銀行はスペインでも歴史ある銀行であることは事実ですが、この投資案件はそうした大手老舗プラベートバンクの名を語り、あたかも有名なプライベートバンクに投資できるように見せかけている投資案件だと言えます。実際欧米ではポンジスキームのような投資案件はよく起こりますので、注意が必要です。

サンタンデール銀行プライベートバンク投資案件のまとめ

サンタンデール銀行投資案件は、危険な投資案件に共通する項目が多数あることから、かなり危険性の高い案件です。大手銀行を語った詐欺的投資案件である可能性が高く、かなりリスクの高い投資案件だと言えます。

それを裏付けるように、投資先や元本保証に関しては聞いても教えてくれず、確かなことが分かりません。世界的に有名な銀行の名を語ることで信用してしまう人もいるようですが、内容をよく見ていくと、かなり現実離れした案件であることがわかります。大事な資産をこのような詐欺的な投資案件に委ねてしまうことのないように注意しましょう。

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